タンスに眠ったままの着物、どうしていますか?
高価だった着物、思い出の詰まった着物を捨てるのはもったいない。
「いつか着るかも」って?
いやいやいや、もういい加減学びましたよ。
「いつか」って存在しないんですよね。。。
そんなことを考えながら、久しぶりに着物を陰干ししているときに気が付きました。
「のれん」によいのではないかと。。。
だって、ほぼ着物の状態で、日常的に眺めていられるのですから。
きっと夏にぴったりの涼しげな空間を作ることができるはずです!
着物をリメイクして“のれん”にする魅力とは?

着物を「のれん」にリメイクする一番の魅力は、その美しさを日常の中で楽しめることです。
着物は和の柄や色合いがとても美しく、インテリアとして映えます。
特に夏向けの涼しげな素材で作れば、部屋に風を通しつつ、目隠しや間仕切りとしても使えて実用的です。
実際に、着物をリメイクしたのれんを使っている人からは「和の雰囲気が出て落ち着く」「祖母の着物を形として残せてうれしい」といった声もあります。
つまり、のれんリメイクは、思い出と暮らしをつなげる素敵な方法なのです。
涼しげな「着物のれん」に向いている素材とは?
夏にぴったりの着物リメイクのれんには、素材選びがとても重要です。
なぜなら、涼しさを感じるのは、見た目だけでなく、実際の通気性にも関係するからです。
特におすすめなのが、絽(ろ)や紗(しゃ)といった夏用の薄い着物素材や、麻、綿などの自然素材です。
これらは風を通しやすく、透け感もあるため、暑い日でも空気がこもりにくく快適です。
また、涼しさを演出するには色や柄も大切です。
青や白など寒色系の色合いや、金魚、朝顔、流水などの夏らしい和柄を選ぶと、視覚的にも涼しさを感じられます。
こうした素材を使えば、のれんとしての機能だけでなく、部屋の印象までがぐっと涼やかになるのです。
初心者でもできる!着物リメイクのれんの作り方
のれんのリメイクは、裁縫初心者でも大丈夫です。
なぜなら、基本的に直線縫いだけで完成するシンプルな作業だからです。
まず必要なのは、着なくなった着物、生地を切るためのはさみ、ミシンまたは手縫い道具、突っ張り棒やカーテンレールです。
着物をほどいて、好みの長さと幅に合わせて裁断し、のれんの形に縫い合わせます。上部に通し口を作れば、突っ張り棒に通してすぐに使えます。
ポイントは、布地の方向(柄の向き)と丈をきちんと確認すること。
布端はほつれやすいので、ジグザグ縫いやほつれ止めテープを使うと安心です。
「難しそう」と思っていた人でも、一枚作れば楽しさが分かるはずです。
まずは気軽にトライしてみましょう。
着物のれん活用アイデア
着物のれんは、いろいろな場所で使える便利なアイテムです。
ここでは、実際に人気の活用方法をご紹介します。
1つ目は、玄関。目隠しとして使えば、訪れた人に「和」の印象を与えつつ、生活感を隠せます。
2つ目は、キッチン。
暑い夏でも風を通しながら間仕切りができ、実用的です。
3つ目は、脱衣所。
布1枚でプライバシーを確保でき、見た目も上品です。
4つ目は、和室の入口。
障子やふすまと違って柔らかく空間を仕切れます。
5つ目は、猫ちゃんなどの動物が行き来する場所です。
長めの布の裾で、猫ちゃんがじゃれてひっかいたとしても、もう着ないと判断した着物なんおです。
おおらかに許してあげましょう!
どの例でも共通しているのは、「涼しさ」と「和の美しさ」を両立できること。
のれん一枚で空間がガラッと変わるのです。
まとめ|“着ない着物”を“暮らしの主役”に変える第一歩を
着なくなった着物を、ただ保管するだけではもったいない。
のれんにリメイクすれば、日常に和の美しさと涼しさを取り入れることができます。
私は、こんなことでもないと「着物をほどく」という作業をすることはなかったかと思います。
もし着物を洋服にリメイクなんて考えていたら(私の趣味ではないけど)、最初から、リフォームのお店にお願いしていたと思います。
直線縫いの「のれん」だからこそ挑戦したと言い切れます。
「着物をほどく」って、とても着物らしい作業だと思います。
七五三で着た着物を仕立て直して卒業式に袴で着る。または、結婚したら振袖を訪問着に直すとか。
小柄なおばあさまの着物を、長身な孫娘が着れるようにつめた折り目をほどくなどなど。
これぞ着物のポテンシャルです。
時代もかわり、もう着ないと思える着物を、最後に自分で手でほどき「のれん」で楽しむなんて、着物に感謝を伝える儀式のようにも思えます。
あなたの家にもタンスに眠ったままの着物があるなら、ぜひ一枚、のれんに変えてみてください。
その工程も楽しめること間違いありません。