干し芋のイメージってどうですか?
- おばあちゃんの家
- こたつ
- 昔からの保存食
- 素朴で自然な甘さ
- 自然派・無添加食品
とにかく素朴な日本の田舎の風景が目に浮かびますがよね。
私にとって干し芋は、「頂くモノ」「もらったら食べるけど。。。」くらいの位置づけでした。
子供の頃、ミョウガの美味しさを理解できなかったように、干し芋や干し柿も、喜んで食べるって感じではなかったように思います。
大人になって、お酒の美味しさを覚えた頃、「干し芋」に先立って、「干し柿」の美味しさに気づかされました。
日本酒好きの友人に「冷酒と干し柿の相性」についてうんちくを聞かされて、
そんなものかと、久しぶりに食べた一口。
上品な甘さと絶妙な歯ごたえに、日本人ってレベル高いなーと感動したものです。
ドライマンゴーやディーツ、ドライイチジクなんかは探して買い求めるのに、干し柿にお金を払った経験が一度もなかったんです。
今は定期的に買ってます。

それでも、長いこと干し芋に魅力を感じることはありませんでした。
しかし、これは自然現象なのでしょうか?
たっぷり歳を重ねると、ちょっと食べてみようかなーと思えてくるものです。
そこで干し芋について少しだけ調べてみました。
干し芋の今
最近は気軽に買えない高級品も存在するんですね。
また、K-POPアイドルがサツマイモを主食にダイエットってくらいだから、美意識の高い人たちのおやつとしても人気があるようです。
きっと、増加した外国人観光客も、ドンキで焼き芋を食べたなら、あまりの美味しさに、焼き芋は無理だが、「干し芋」なら日本土産として持って帰れるんじゃないかと、手に取るのではないでしょうか?
勝手な妄想ですが。。。今後ますます人気が高まる気がします。
海外で、”Futon”(布団)や”Kaki”(柿)という言葉が使われるように、”HOSHIIMO”(干し芋)とか書かれて、NYの高級スーパーの棚ぶ日も近いと思います。
そうなる前に、少し干し芋についておさらいしておきましょう。
干し芋の旬はいつ?その理由は?

干し芋の旬(美味しい時期)は冬(11月~4月)
- 原料のサツマイモの収穫時期
- サツマイモの収穫時期は9月~11月
- サツマイモは収穫直後よりも保存して熟成させます。
- 干し芋に適した甘いサツマイモができるのは11月以降。
- 寒さで甘みが増す
- 冬の寒さで芋の糖度がさらに上がり、甘くてねっとりした干し芋になります。
- 干し芋は自然乾燥させるため、気候がとても重要になります。
- 乾燥がうまく進むと、表面に白い粉がふき、それが甘みが増した証とも言われます。
- 春先まで美味しい
- 4月頃までは柔らかく、甘みが強い干し芋が手に入ります。
- それ以降は気温が上がるため、品質が落ちやすくなります。
美味しい干し芋を選ぶポイント
- 色:黄金色で透明感のあるもの。
- 形:肉厚でしっとりしたもの。
- 白い粉(糖の結晶):表面に白く粉をふいたもの。
干し芋の産地は?
1.茨城県(全国シェア約90%)
ひたちなか市、東海村、那珂市などが中心。
代表的な品種:「紅はるか」「玉豊」
2.静岡県(遠州地方)
代表的な品種:「玉豊」
伝統的な天日干しが多く、風味が豊か。
3.鹿児島県
代表的な品種:「紅はるか」「安納芋」
春が来る前に干し芋を!

まだまだ寒い日が続きますが、まさにこの時期、旬の 干し芋を味わってみてください。
改めて、自然の甘みと旨味に感激するはずです。
干し芋を食べながら春を待つなんて、乙な時間を大切にしてみませんか?